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2005年08月01日
編集部に届いた1通の手紙−その2
ファーンコーム家のパピルスからこのような推測がなされるのは、第1に、これがとても古いものであり、“オシリス神話”の舞台であるエジプト文明初期に作られた“本物”だと考えられること。さらに、パピルスには、イシス女神がきわめて変わった方法で、夫に永遠の命を授けている場面の絵と、「オシリス神は“聖なる丘”の中に眠る」というヒエログリフが記されていることです。折に触れて、アスワン近くのビーガ島と結びつけて考えられてきた“聖なる丘”です。
当時、ファームコーム婦人のよき友人であった大おばは、このパピルスを見せてもらい、それを基に、“失われた”墓を探し出す探検隊を組織したらしいのです。探険は1926年11月に開始されましたが、数回にわたる経過報告のあと、大おばと仲間たちは砂漠で姿を消し、二度とその消息を聞くことはありませんでした。

投稿者 imajinsha : 2005年08月01日 11:06
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