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2005年07月26日

編集部に届いた1通の手紙−その1

今人舎 編集室内ご担当者様
前略
お電話でお話した件ですが、例のエジプトについての本を同封いたしましたのでご覧ください。先日申し上げた通り、これは、熱心なアマチュアエジプト研究家だった、大おばのエミリー・サンズの日誌です。ご一読いただければ、この日誌には独特の珍しい由来があることに同感していただけるものと思います。
ツタンカーメン王の墓が発見された4年後の1926年に、私の大おばが率いるエジプト研究家のグループは、気が遠くなるほど古い、あるパピルス文書を携えてエジプト縦断を試みました。このパピルスは18世紀初めにイギリスに持ち込まれ、以降はファーンコーム家が所有していました。大おばはこのパピルスを見て、”オシリス神の失われた墓”は実在すると考えたらしいのです。つまり、オシリス神と、その弟セト神との反目、セト神によるオシリス神の殺害、オシリス神の妻イシス女神による内密の埋葬という伝説は、実は、神々にまつわる単なる伝説などではなく、エジプト文明初期に実在したエジプト王にまつわる実話かもしれないというのです。

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投稿者 imajinsha : 19:03 | コメント (0) | トラックバック